2012.01.26 Thursday
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先日の藝大先端2012で展示しました『ハイヒール』です。
震災の影響で傾いてしまったアパートから引越して約半年、
これまでの作品に埋め尽くされ、だんだんと私の匂いがしみついてきたアパートの寝室です。
撮影に使用したカメラは大切な先輩K氏からお借りしたmamiya645。
初めての中判カメラの取り扱いに、最初は戸惑いましたが、素敵な写真が撮れました。
ママからもらった猫の人形にピントを合わせ、私とバトンタッチ。
レリーズとタイマーを使って息を止め3秒。
夜明けとともに撮影を始め、朝の光が昼に変わる前に早着替え…
以下、藝大先端2012カタログより。
子供がお母さんのぶかぶかなハイヒールをひっかけて、歩く。
理想を抱く自由を、すべての人に。
もちろん、ハイヒールなんて履けなくても、履きたくなくてもいいのです。
それはハイヒールだけではなく、サンダルでも、ローファーでも、
スカートを穿くことでも、自立してトイレに行くこと、
お風呂に入ることでも言えることです。
ですが現在の日本における義肢装具をとりまく環境には、
その選択肢を持つことすらできない現状があります。
薬は苦いもの、かもしれません。歩ければそれで十分、なのかもしれません。
私は9歳の時に両足を切断し、以後義足を使用して歩いています。
骨の成長を止める手術をした右足は、9歳の時のまま、変わらず細く小さいです。
当時憧れていた、ブラウン管の中にいるアイドルや、
アニメのヒロインが履くハイヒールを待っているように見えます。
そして2011年、ハイヒールを履くための義足『hi-style』をアメリカから取り寄せ、
人生で初めて、ハイヒールを履いて歩くことが出来ました。
手の届かない、ずっと先にあった踵の高い靴。
手すりづたいの頼りない第一歩目は、
ほんの十数センチ目線が高くなった私に、
どこまででも歩いていけるような自信を与えました。
この気持ちを、作品『ハイヒール』に込められたらと思っています。
こんな気持ちを込めて撮った、初めてのセルフポートレートです。
『義足でハイヒールを履くこととは?』というスタートは、ハイヒールだけではない『選択することの自由』に行きつきました。
制作も、活動もすべてまとめて『ハイヒールプロジェクト』として、今後とも続けられたらと思います。
この撮影、また、ハイヒールプロジェクトを進めるにあたって、
お世話になった先生、先輩、友人に感謝の気持ちを込めて。




















photo yuiko kousaka







